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よっぺの温泉探訪⑧♨️湯抱温泉 中村旅館

皆さん、こんにちは🌞よっぺです🐸


今日は、島根県の美郷町にある、世にも珍しい温泉をご紹介いたします💡

その温泉の名前は、湯抱温泉♨️
ん?これなんて読むの?
私も最初見た時読めずに、ネットで検索しました😅
この2文字でゆがかいと読むんです💡
難読〜!!

こちらの湯抱温泉がある中村旅館は、大正5年創業で、約100年余りの歴史を持つ老舗旅館。

こちらでは、「昼食付き日帰りプラン」と「
宿泊プラン」の2つのプランが用意されていて、日帰り入浴のみはやっておられません。

私は今回、昼食付き日帰りプラン(2,850円)を申し込みました。事前予約は必須です💡
お風呂が1つしかないので、1組(2名〜)限定で、11時〜13時の2時間コースです。
先にお風呂、後からお昼を食べるという順番です。


山間の中の集落に、景観を損なうことなくすっと馴染んでいる控えめなお宿です。


中国電力指定旅館の文字が。
これも一つの旅館のステータスだったのかな?

築100年を越える老舗旅館ゆえ、建物の増改築の跡が所々見受けられます。
脱衣所に到着すると、とてもとても年季の入った注意書きと、手書きの温泉成分表♨️

泉質は、含弱放射能-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩酸となっていて、源泉の温度は30℃ほど。

浴室に入って、まず目に飛び込んできたのは、びっしりと温泉成分が蓄積され、棚田のようになっている析出物と湯の花が湧く黄金色の温泉。
お客様の中には千枚田と例える方もいらっしゃるそう。
この浴槽はかれこれ60年ほど使われているとのことで、長い年月をかけてこの造形美が作られていることに感動を覚えずにはいられません。
また、この温泉、源泉は30℃と低めなので加温をする必要があるのですが、女将さん自らが薪でお湯を沸かしてくださるため、窓の外から、「お湯加減いかがですか?」の声が聞こえてきます✨そのやりとり1つとっても、温泉の伝統とお客への気配りを大切にする姿勢がひしひしと伝わってきて、ついつい、あともう少しこのお湯を楽しもうと思って、出たり入ったりを繰り返しました。



お食事は、天ぷら、小鉢が3つ、茶碗蒸し

お蕎麦、お新香、白ご飯、果物というラインナップ💡
お風呂上がりで体がぽかぽかだったので、冷たい山かけそばが体に染み入りました❤️
天ぷらも、お芋、よもぎ、えのき、エビ、大葉、玉ねぎの6種盛りで、ピンク塩でいただくスタイル。衣がサックサクでとても美味しかった😋
お食事の後は、コーヒーのサービス☕️
信楽焼の変わった形のカップでいただきました😁
昔の旅館や銭湯には必ずと言っていいほどある、昔のあんま機。しかもコイン式!!
10円硬貨を入れると動く仕様のものでした!!


2時間たっぷりとお風呂とお食事を堪能させていただき、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

帰りに、女将さん、息子さん2人が外まで見送りに出てくださったのですが、我々が車で立ち去った後も、ルームミラー越しにずっと手を振ってくださっていて、とてもじーんとくるものがありました❤️
温泉も、食事も、おもてなしも全て満足のいくもので、是非またリピートしたい、人に紹介したいと思える旅館でした✨

昔は4〜5軒あった湯抱温泉の旅館も今や、中村旅館1軒のみ。
あの温泉遺産級の温泉と、心温まるおもてなしの旅館の灯をどうか絶やさずに後世に残して欲しいと心の底から願わずにはいられません。